商品詳細 戦後、南朝末裔として大きな話題となった「熊沢天皇」こと、熊沢寛道氏の懐刀としてつかえた吉田長蔵の主著『新天皇論』です。千代田書院、昭和27年初版、ビニールパラフィン、カバー付き。この千代田書院は、元海軍大将であった山本英輔の著書も出しており、或いは吉田の著書も、山本英輔の口添えで出されたのではないかとも思われます。
前半は後小松天皇系は足利義満による皇統簒奪ではないか、という主張、後半は真の南朝末裔たる熊沢家に関する主張です。その展開の中では富士宮下文献が屡々根拠とされ、また有名な竹内巨麿による御神宝盗難のエピソードも語られています。巻末には昭和天皇を原告とした不適格訴訟の資料も収録されています。 
元々、状態の良いものが少なく、カバーに痛みの多い資料ですが、本書は背の下部に僅かに切れはあるものの、ビニールパラフィンも残っており、紙質から来る小口のやけ以外は並上と言える保存です。最近はなかなか見なくなり、状態の悪いものでも高額なプレミアがついております。状態は画像をご覧下さい。扱っているのは、基本的に古本ですので、末尾の遊び紙に小さな古本屋の値札や、剥がし跡がついている場合がありますが、こちらは記載致しません。それ以外の状態表記とご理解ください。 
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