絞り出し急須といいます。無釉の焼き締めです。還元焼成、炭化焼成と2度焼いています。炭化の微妙な焼き色です。 この形の急須を考えたのは急須の茶こしの穴と筒状の注ぎ口の中の汚れが気になったからです。 この急須は穴の茶こしがありません。また、注ぎ口は筒状ではありません。そして2ヶ所あります。 サイズは巾16㎝。奥行き12㎝。高さ8㎝。重さ260ｇ。容量200ｍｌ。 取っ手をつけましたので熱めの湯がお好きな方にもお使いいただけます。。 よく沸騰させてカルキ臭を抜いたお湯を湯冷まししてお茶を淹れてください。。 玉露でしたら50℃。上級煎茶で70℃、中級煎茶は80℃位です。 温度計が無くても湯は器を変えることによって5℃～10℃下げることが出来ます。 茶碗にお茶を注いでポタポタと切れてきましたらお茶の葉が急須の内側に張り付いていることを確認します。まだ、お茶が残っていましたら少し蓋をずらしてお茶の葉が張り付くまで注いでください。それから、もう片方に傾けますと葉の中に含まれているお茶がしみだしてきます。こうしてお茶の美味しさが詰まっている最後の一滴まで注ぎきることができます。お茶が無い方をポンと叩いてお茶の葉を真中に戻し蓋をずらしておくと蒸れずに２煎目もおいしくいただけます。 単純な形ですから茶殻を捨てることや急須を洗うことが簡単にできます。 この急須は2015年にテーブルウエア大賞・オリジナルデザイン部門で入選した作品と同様のデザインで新しくつくりました。とっては下の部分をカットして軽くしています。 上から見たところです。 中の様子です。穴の茶こしがありません。口が二つあります。蓋にも溝があります。こんな簡単な形でちゃんと出るのかしらと思われますか？美味しくお茶を淹れることが出来ます。茶殻は少し出ます。茶柱が立つこともあり楽しみです。茶殻が気になる方は注ぐときに茶漉しで受けても良いかと思います。 底の様子です。できるだけ軽い作りにしたいので取っ手の裏を開けました。 注ぎ口ま本体の模様です。